産小屋作り 手伝い

熊本で村作りのお手伝いをさせてもらいながら3ヶ月ほど滞在していました。

その中で一番深く関わらせてもらったのがこちらの産小屋プロジェクトです。

読んで字の如し赤ちゃんを出産するための小屋で「うぶこや」と発音するそうです。

現代日本人は病院で生まれて病院で死ぬとか言われていますが、一昔前は自宅出産なんて当たり前のことだったのでしょう。

出産の前、妊婦さんは産小屋に入り外界からの影響を遮断して家族だけの生活に入ります。(産婆さんは別だろうな)

そして出産後もしばらくは薄暗くした小屋で赤ちゃんと家族だけの時間を過ごすそうです。「産後の床上げ」と同じ位でしょうか?

完成するまでの間、寝食をお世話になりました。子供達ともたくさん遊んで家庭を持つ喜び、大変さを垣間見る事ができました。

出産予定日を少し過ぎてしまいましたが何とか完成にこぎつける事が出来ました。自分は家を出て再び村での生活に戻りました。

家と家の間に増築する形で建てられています。「産小屋」の機能を果たした後は「お家」になります。

子沢山の家庭です。男の子が3人そして遂に待望の女の子を授かりました。村で10人目の子供、二人目の女の子です。

村を出る日、再び家に招き入れられました。自分で作った空間で、そこで生まれた赤ちゃんを抱っこしました。とても嬉しい気持ちでいっぱいになりました。

ものすごく貴重な体験をさせていただきました。