砂 水
インドと日本の合同チームとして招集されました。大阪でゲストハウス作りに携わっていたのですが、ある日突然「さあ行くよ!」ってな感じで「えっ?なに?」っと車に乗せられ着いた先は和歌山県南紀白浜。
サンドアートってのは繊細さばかりに目が行きがちだったけど、めちゃくちゃ体力勝負だってことをこの時に知りました。いや体力より気力勝負かも知んない。海からバケツリレーで砂山に水をぶっかけまくる。固めるため、ただひたすら、その繰り返し。永遠かと思われるほど、「ああ何であの時俺は行き先も目的も分からない車に乗ってしまったんだろう、、、」「どう見ても普通じゃないあのシャツを見ろ、、、」そんな後悔や雑念も永遠の反復の中雲散霧消に。「もう心なんていらない!」マシーンになるしかなかった、心なんて邪魔なだけだった。時間なんて観念も捨てた。だが魂はそこに残った。いったい幾千の宇宙の誕生と消滅を見届けただろう。肉体はとうの昔に朽ち果てた。心のない魂に死は許されないのだろうか?この永劫の世界にわたしはいつからいたのだろうか?「・・・・ワ・タ・シ?」久方振りの自我の目覚めである。
そんで固めに固めた砂を彫ったり削ったりして作ります。分かりましたか?
砂山は最初から重機で盛ってあります。砂盛るところから始めると牛追い祭りとかだんじり祭と同じくらい危険な祭りになるんじゃないか知らん?